「管理職になってほしい」と打診された。でも、なりたくない。
「断ったら居づらくなりそう」「でも昇進したら今より地獄になる気がする」――そんな葛藤の中で、最終的に管理職打診を断って退職する人が急増しています。
パーソル総合研究所の国際調査では、日本における「管理職になりたいメンバー層の割合」は21.4%で14カ国のうちダントツの最下位。さらに2026年3月の最新調査では、会社員の56.7%が「自社の管理職が罰ゲーム化していると感じる」と回答しています。
この記事では元人事担当者として、管理職打診を機に退職する人が急増している実態と、円満に断る方法・退職代行の活用法を正直に解説します。
・「管理職の罰ゲーム化」56.7%が感じる現実
・管理職打診を断って退職する人が急増している実態
・管理職打診を円満に断る方法と退職という選択肢
・退職を選ぶなら退職代行・給付金サポートの活用法
「管理職になりたくない」日本人は14カ国でダントツ最下位
まず、世界と比較した日本の異常さを数字で確認してください。
管理職意欲の国際比較データ(パーソル総合研究所)
| 国名 | 管理職になりたい人の割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| インド | 86.2% | トップ。働くことは上を目指すことという感覚 |
| ベトナム | 81.4% | 第2位。8割超が管理職を目指す |
| フィリピン | 75.9% | 第3位 |
| 中国 | 56.6% | 中位 |
| 韓国 | 53.8% | 中位 |
| 日本(ダントツ最下位) | 21.4% | 14カ国の中でダントツ最下位。半分以下の数値 |
パーソル総研の最新調査では17%まで低下
さらに、パーソル総合研究所が発表した「働く1万人の就業・成長定点調査」2026年版では、正社員のうち「現在の会社で管理職になりたい」と回答した割合が17%にとどまり、2018年の調査開始以来最低を更新しました。日本の管理職離れは加速し続けているのです。
56.7%が感じる「管理職の罰ゲーム化」とは
会社員300名を対象にした最新調査(エフアンドエムネット株式会社、2026年3月)によれば、実に56.7%が「自社の管理職が罰ゲーム化していると感じる」という衝撃的な結果が出ています。
なぜ「罰ゲーム」と呼ばれるのか
| 罰ゲーム化の要因 | 該当割合 | 具体的な内容 |
|---|---|---|
| 責任・プレッシャーが増える | 52.3% | 最多の理由。経営層と現場の板挟み |
| 長時間労働になる | 33.3% | 残業代がつかないのに業務量は爆増 |
| 部下育成・人間関係が面倒 | 32.0% | パワハラリスク・メンタルケア・採用責任 |
| 報酬が割に合わない | 31.3% | 昇進してもメリットを感じる人は3割のみ |
管理職打診を断って退職する人が急増している実態
「昇進=喜ばしいこと」という昭和の常識は崩れました。現場では管理職打診を機に退職するパターンが急増しています。元人事として実際に見てきた実例を紹介します。
急増しているケース①「打診を受けたタイミングで転職活動を開始」
「次は管理職に」と上司から打診されたタイミングで、本人は密かに転職活動を開始するパターンが急増しています。「管理職になる前に逃げる」という戦略です。第二新卒採用実施率52.6%・20代採用に積極的な企業84.2%の現在、転職市場は十分に開かれています。
急増しているケース②「打診を1度断った後に退職」
打診を1度断ったものの、その後社内で居づらくなり、最終的に退職を選ぶケース。「断った後の評価下げ」「業務量の増加」「上司との関係悪化」など、断った後のリスクを避けるために退職する人が増えています。
急増しているケース③「管理職になった瞬間に限界を感じて退職」
管理職に昇進した直後に「想像以上に過酷で続けられない」と気づき、即退職するケース。退職代行への依頼者の中で、管理職就任直後の人が増えているのが2026年の特徴です。
管理職打診を円満に断る方法と退職という選択肢
「管理職になりたくない」と思った時、選択肢は3つあります。
プレイヤーとして専門性を高める道。「家庭の事情」「専門職として極めたい」など円満な理由で断る。ただし「断った後の評価下げ・嫌がらせ」のリスクあり。
「やってみないとわからない」と腹をくくる道。ただし日本の管理職は構造的に過酷。覚悟が必要。やってみてダメなら早めに見切ることも検討。
「管理職を断っても居づらくなる」「管理職になった会社で消耗したくない」と判断する道。第二新卒採用52.6%・転職市場は開かれている。
断る時の伝え方の例
・専門性の追求:「現場の専門職として技術を極めたい」
・健康上の理由:「持病があり責任範囲を増やせない」
・キャリアプランの違い:「マネジメントより実務にやりがいを感じる」
注意:断る前に「断った後どうなるか」を冷静に評価してください。評価を下げられたり居づらくされる場合は、退職を視野に入れた方が建設的です。
退職を選ぶなら|退職代行と給付金の活用法
「管理職打診を機に退職」を選んだ方へ。スムーズに動くための具体的な方法を解説します。
言い出せないなら退職代行を使う
「打診を断っただけでも気まずい」「上司に退職を伝えにくい」という方は退職代行を使ってください。LINEで依頼するだけで、翌日から出社不要になります。30〜40代の管理職層からの依頼も増えています。
退職後のお金は給付金サポートで最大化
30〜40代の管理職層は雇用保険の加入期間が長いため、失業保険を最大330日・月20万円前後受給できる可能性があります。メンタル不調がある場合は傷病手当金で最大270万円も。給付金サポートに相談することで受け取れる金額を最大化できます。
まとめ|管理職になりたくないのは「正しい判断」。動き出していい
管理職になりたい日本人21.4%(14カ国最下位)・56.7%が「罰ゲーム化」と回答。あなたが「管理職になりたくない」と感じるのは、現代の日本では極めて合理的な判断です。
断って残るも、受けて挑戦するも、退職するも、すべてあなたが選んでいい。「会社の期待」より「自分の人生」を優先する勇気を持ってください。


・パーソル総研最新調査では17%まで低下。日本の管理職離れは加速中
・56.7%が「自社の管理職が罰ゲーム化」と回答(2026年3月調査)
・管理職打診を機に退職する人が急増(30〜40代に特に多い)
・断る時は家庭の事情・専門性追求・健康上の理由などで円満に
・断った後に居づらくなったら退職という選択肢もある
・言い出せないなら退職代行Jobs・OITOMAで翌日から出社不要
・退職後のお金はPOOL BOX・退職コンシェルジュで最大化
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