「有給は使いたい。でも会社と話したくない」
この2つを同時に叶えられるサービスは、実はそれほど多くありません。条件の交渉ができるのは労働組合か弁護士だけだからです。
退職代行トリケシは、日本労働産業ユニオンという労働組合が運営しています。民間業者が組合と提携している形ではなく、組合そのものが窓口です。
この記事では公式サイトの記載をもとに、料金と対応範囲を整理します。元人事の視点から、向いていないケースもはっきり書きます。
・労働組合だからできる交渉の範囲
・雇用形態を問わず一律25,000円という設計
・向いている人・向いていない人
・よくある質問
退職代行トリケシの基本情報と料金
まずは退職代行トリケシの基本情報を確認しましょう。公式サイトに掲載されている情報を、2026年8月4日時点でまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | 退職代行トリケシ(TORIKESHI) |
| 運営元 | 日本労働産業ユニオン(労働組合) |
| 運営タイプ | 労働組合 |
| 料金 | 25,000円(労働組合加入費込み) |
| 雇用形態による差額 | なし(正社員・アルバイト・パート同一) |
| 追加費用 | なし |
| 返金保証 | 退職できなかった場合は全額返金と明記 |
| 支払い方法 | クレジットカード/銀行振込 |
| 対応時間 | 24時間対応・即日退職可 |
料金プラン
料金は25,000円の一律です。正社員でもアルバイト・パートでも金額が変わりません。労働組合の加入費が含まれており、追加費用はないと明記されています。
労組系のサービスは「本体料金+組合費」と分けて表示することが多いのですが、トリケシは込みの表示です。総額で比べるときに迷いません。
試用期間中の退職にも対応すると記載されています。入社して間もない時期は「まだ辞められないのでは」と思い込みがちですが、そんなことはありません。
退職代行トリケシの特徴
① 労働組合が運営している
運営は日本労働産業ユニオンという労働組合です。
労働組合には団体交渉権があり、会社には交渉に応じる義務があります。だから有給消化や退職日について、正面から話ができる。民間業者との決定的な違いはここです。
② 有給取得のサポートまで含まれている
公式サイトでは、有給取得のサポート、離職票の受け取りまでのサポート、転職支援が対応範囲として挙げられています。
退職の連絡だけして終わりではなく、「辞めたあとに必要な書類が届くところまで」を見てもらえるのは安心材料です。
③ 雇用形態で料金が変わらない
正社員25,000円、アルバイト25,000円。差がありません。
正社員から見れば相場どおり、アルバイトから見ると民間の格安サービスより高くなります。ここは自分の立場で評価が変わる部分です。
④ 24時間対応で即日から動く
24時間対応・即日退職可と記載されています。
「明日の朝がもう無理」という状態で、深夜でも相談先があるのは大きい。退職できなかった場合は全額返金とも明記されています。
退職代行トリケシを使う前に知っておきたい注意点
交渉ができるといっても、労働組合にできるのは団体交渉までです。
法的な請求や訴訟の代理は弁護士にしかできません。ここは押さえておいてください。
慰謝料の請求はできない(弁護士の領域)
訴訟になった場合の代理はできない
会社から損害賠償を請求された場合の対応は弁護士が必要
アルバイト・パートには民間の格安サービスより割高になる
有給の交渉はできるが、結果を保証するものではない
依頼から退職までの流れ
サービスによって細かい違いはありますが、大きな流れは共通しています。
LINEやメールで状況を伝えます。相談だけなら費用はかかりません。
入金の確認後に手続きが始まるのが一般的です。
会社名・連絡先・退職希望日・有給の残日数などを共有します。
依頼した当日か翌営業日の朝に連絡が入ります。以後は直接やり取りしません。
制服や社員証を郵送で返し、離職票や源泉徴収票を受け取ります。
退職代行トリケシが向いている人・向いていない人
こんな方に向いています
有給を消化してから辞めたい方
試用期間中で辞めたい方
正社員で、費用を抑えつつ交渉もしたい方
深夜や休日に相談したい方
離職票などの書類まで面倒を見てほしい方
こんな方は他社も検討してください
アルバイト・パートで、とにかく費用を抑えたい方
慰謝料の請求や訴訟を考えている方
会社から損害賠償をほのめかされている方
公務員の方(適用される法律が異なります)
よくある質問
まとめ
退職代行トリケシは、労働組合が運営し、25,000円の一律料金で交渉まで対応するサービスです。
有給を使い切りたい正社員や、試用期間中で辞めづらい方にとっては、価格と権限のバランスが取れた選択肢になります。
逆に、交渉の必要がまったくないアルバイトの方なら、民間の格安サービスのほうが安く済みます。自分の案件に交渉が必要かどうか。そこを先に決めてください。
退職代行は「どこが有名か」ではなく「自分の案件に必要な権限を持っているか」で選ぶものです。交渉したいことが1つでもあるなら労働組合か弁護士法人、伝えるだけでよいなら民間業者。この線引きだけは外さないでください。
※本ページの料金・サービス内容は2026年8月4日に公式サイトで確認した内容です。料金や提供条件は変更されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。当サイトは本サービスと提携しておらず、掲載は編集部の判断によるものです。