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「退職と退社って同じ?」「依願退職って自己都合のこと?」「退職届の『一身上の都合』って、どんなときに書くの?」
似た言葉ですが、使う場面や意味が少しずつ違います。特に退職届に書く言葉は、失業保険の扱いにも関わることがあるので、違いを知っておくと安心です。
| 言葉 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 退職 | 働く人が会社を辞めること全般 | 自己都合・会社都合・定年など、すべて含む |
| 退社 | ①会社を辞めること ②その日の仕事を終えて帰ること | ②の意味でも使うので、書類では「退職」を使うのが無難 |
| 依願退職 | 本人の願い出による退職 | 自己都合退職とほぼ同じ意味。公務員でよく使われる |
| 諭旨退職 | 懲戒処分の一つ。会社が退職届を出すよう促し、受け入れれば退職 | 懲戒解雇より軽い処分。退職金が一部出ることもある |
| 一身上の都合 | 自己都合で辞めるときの、退職届の決まり文句 | 詳しい理由は書かなくてよい |
退職と退社の違い
「退職」は、会社との雇用関係を終えることです。「退社」も同じ意味で使われますが、「本日は18時に退社します」のように、その日の仕事を終えて会社を出る意味でも使います。
そのため、退職届や公的な書類では「退職」と書くのが一般的です。会話やメールで「〇月末で退社します」と言うのは問題ありません。
依願退職とは?自己都合との違い
依願退職は、本人が「辞めさせてください」と願い出て退職することです。意味は自己都合退職とほぼ同じで、民間企業より公務員の世界でよく使われます。
⚠ 勧められて辞めるなら「依願退職」に注意
会社から辞めるよう勧められた(退職勧奨)のに、形式上「依願退職」とされることがあります。退職勧奨に応じた場合は、失業保険では会社都合(特定受給資格者)に当たることがあります。退職届の書き方や離職票の離職理由を必ず確認しましょう。
諭旨退職とは
諭旨退職は、懲戒処分の一つです。本来なら懲戒解雇に当たるような問題があったときに、会社が本人に退職届を出すよう促し、本人が受け入れて退職する形をとります。懲戒解雇より軽い扱いで、会社の規程によっては退職金の一部が出ることもあります。どんな場合に諭旨退職になるかは、会社の就業規則で決まっています。
「一身上の都合により退職」はいつ書く?
「一身上の都合」は、自分の事情で辞めるときの決まり文句です。転職・結婚・引っ越し・人間関係など、具体的な理由は書かなくて大丈夫です。
| 辞め方 | 退職届の書き方の例 |
|---|---|
| 自己都合(転職など) | 「このたび、一身上の都合により、〇年〇月〇日をもって退職いたします。」 |
| 退職勧奨に応じた | 「このたび、貴社からの退職勧奨に応じ、〇年〇月〇日をもって退職いたします。」 |
| 会社の事業縮小など | 「このたび、貴社の事業縮小に伴い、〇年〇月〇日をもって退職いたします。」 |
💡 会社都合なら「一身上の都合」と書かない
会社都合なのに「一身上の都合」と書いてしまうと、あとで会社都合だと説明しにくくなります。会社から辞めるよう言われた場合は、理由をそのまま書くか、会社に確認してから出しましょう。
よくある質問
Q. 「退職願」と「退職届」はどう違う?
A. 退職願は「辞めさせてください」とお願いする書類で、会社が受け入れるまでは取り下げられることがあります。退職届は「辞めます」と伝える書類で、出したあとは原則として取り下げられません。
Q. 依願退職だと失業保険は不利?
A. 自己都合と同じ扱いになるのが一般的で、原則1か月の給付制限があります。ただし、実際は退職勧奨やパワハラが理由なら、ハローワークで事情を伝えれば会社都合などに当たることがあります。
Q. 履歴書には「退職」と「退社」どちらを書く?
A. 「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。会社都合なら「会社都合により退職」と書きます。
海田
この記事を書いた人
海田 次郎
人事5年・労務5年の実務を経て、退職支援会社で退職相談の面談を1,000件以上担当。会社側と辞める側の両方を見てきた経験から、制度は一次情報で確認し、サービスの弱点も含めて正直に書くことを方針にしています。



