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会社から届いた離職票を開いてみたら、「離職票-1」と「離職票-2」の2枚があって、数字や欄がたくさん並んでいる——「どこに何を書けばいいの?」「この離職理由で合っている?」と手が止まる人は多いと思います。
離職票は、失業保険(雇用保険の基本手当)をもらうための大事な書類で、書いてある離職理由や賃金で、もらえる金額や日数が変わります。この記事では、離職票-1・離職票-2の見方と、本人が書く欄の書き方、離職理由に納得できないときの対処を、厚生労働省とハローワークの資料に沿って、人事・労務の実務経験をもとに整理しました。
・離職票-2の離職理由に納得できなければ、離職者記入欄で自分の主張する理由に○をつけ、事情を書く(異議あり)。最終的に決めるのはハローワーク
・確認するのは離職日・賃金額・離職理由の3つ。間違いがあれば、まず会社に問い合わせる
・2025年1月20日から、条件を満たせばマイナポータルで離職票を受け取れる
・離職票-2は提出すると返ってこないので、出す前にコピーか写真を残しておく
目次
離職票とは|離職票-1と離職票-2の違い
離職票(正式には「雇用保険被保険者離職票」)は、会社がハローワークに離職の手続きをしたあとに交付される書類です。失業保険の手続きでは、ハローワークにこの離職票を出します。
| 書類 | 何が書いてある? | 本人がすること |
|---|---|---|
| 離職票-1 | 氏名、被保険者番号、離職年月日など。下の部分に失業保険の振込先を書く欄がある | 氏名・住所・振込先の金融機関と口座番号を書く |
| 離職票-2 | 会社が書いた離職理由、離職前の賃金、働いた日数など | 内容を確認する。離職理由に意見があれば離職者記入欄に書く |
出典:ハローワーク那覇「よくある質問⑫」
離職票の受け取り方|紙とマイナポータルの2通り
| 受け取り方 | 内容 |
|---|---|
| 紙で受け取る(従来どおり) | 会社がハローワークで手続きし、交付された離職票を会社から本人に渡す(郵送が多い) |
| マイナポータルで受け取る(2025年1月20日〜) | 会社が電子申請で離職の手続きをし、本人がマイナポータルと「雇用保険WEBサービス」の連携を済ませている場合に、マイナポータルに届く |
マイナポータルで受け取るには、雇用保険にマイナンバーが登録されている必要があり、資格喪失届の提出より2週間程度前までに登録の手続きを済ませておくよう案内されています。マイナポータルで受け取った離職票は、ハローワークの窓口でスマートフォンなどの画面を見せればよく、印刷は必須ではありません(印刷して持って行くと手続きがスムーズです)。
出典:厚生労働省「マイナポータルを利用した離職票の受け取り FAQ(被保険者の方向け)」
離職票は、本人の請求にもとづいて会社が作る書類です。ハローワークが代わりに会社へ請求することはできません。退職するときに「離職票が必要です」と伝えておきましょう(59歳以上の人は、希望しなくても交付されます)。
離職票-1の書き方|氏名・住所・振込先の口座を書く
離職票-1で本人が書くのは、氏名・住所と、失業保険を振り込んでほしい金融機関・口座番号の欄です。ハローワークに行く前に、黒のボールペンで書いておきましょう。
- ✅ 氏名・住所は、住民票の表記どおりに書く
- ✅ 振込先は本人名義の口座にする
- ✅ 金融機関名・支店名・口座番号を、通帳やキャッシュカードを見ながら書き写す
- ✅ 個人番号(マイナンバー)の欄は、ハローワークの窓口で本人が書くよう案内しているところがある(空けたまま持って行き、窓口の指示に従う)
出典:ハローワーク那覇「よくある質問⑫」、兵庫労働局「受給手続きに必要なもの」
離職票-2の見方|確認したい3つのポイント
離職票-2は、会社が書いた内容をもとに、ハローワークが失業保険の受給資格・もらえる金額・日数を決める書類です。届いたら、まず次の3つを確認してください。
| 確認すること | なぜ大事? | 見るポイント |
|---|---|---|
| ① 離職年月日 | 受給期間(原則、離職日の翌日から1年)の起点になる | 実際の退職日と合っているか |
| ② 離職前の賃金と日数 | 失業保険の1日あたりの金額(基本手当日額)は、原則として離職前6か月の賃金から計算される | 月ごとの賃金額が給与明細と合っているか。賃金の支払いの基礎になった日数が11日以上の月が何か月あるか |
| ③ 離職理由 | 自己都合か会社都合かで、給付制限の有無やもらえる日数が変わる | 会社が○をつけた理由と、その下の具体的事情が事実と合っているか |
賃金や日数の書き間違いに気づいたら、まず離職した会社に確認します。ハローワークも、記載内容に間違いがある場合は事業所に確認するよう案内しています。
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離職票-2の書き方|離職者記入欄の○のつけ方
離職票-2の離職理由欄には、会社が○をつける「事業主記入欄」と、本人が○をつける「離職者記入欄」があります。厚生労働省のリーフレットでは、次の手順で書くよう説明されています。
出典:厚生労働省・ハローワーク「離職された方へ -離職票-2の離職理由欄等(⑦欄及び⑰欄)の記載方法について-」
離職理由に納得できないとき|異議の出し方と持って行く資料
「本当は退職勧奨だったのに自己都合になっている」「パワハラが原因なのに一身上の都合と書かれている」——こうした場合は、離職者記入欄で自分の主張する理由に○をつけ、事情を書いてハローワークに出します。離職理由の最終的な判定は、会社と本人どちらかの主張だけで決まるのではなく、ハローワークが事実を確認して行います。
主張を裏づける資料があれば、ハローワークに持って行きます。厚生労働省のリーフレットでは、次のような資料が例に挙がっています。
| 離職のきっかけ | 確認資料の例 |
|---|---|
| 契約・退職の経緯 | 退職願、労働契約書、雇入通知書 |
| 解雇・退職勧奨 | 解雇予告通知書、退職証明書、希望退職の募集要綱 |
| 賃金の未払い・長時間労働 | 賃金明細、預金通帳、タイムカードの写し |
| 配置転換・事業所の移転 | 配置転換の辞令、事業所移転の通知 |
ハローワークに出す前のチェックリスト
- ✅ 離職票-1に氏名・住所・振込先の口座を書いた(個人番号欄は窓口の指示に従う)
- ✅ 離職票-2の離職日・賃金・離職理由を確認した
- ✅ 離職理由に意見があれば、離職者記入欄に○と事情を書いた(または窓口で書く)
- ✅ 離職票-2のコピーか写真を残した(提出すると返却されない。国民健康保険や扶養の手続きで退職の証明に使うことがある)
- ✅ マイナンバーがわかるもの、本人確認書類、写真2枚(マイナンバーカードを見せれば省略可)、通帳などを用意した
離職票が届かないとき
離職票は、会社が手続きをしてから届くまでに時間がかかることがあります。届かないときは、まず会社に「離職票の手続きをしてくれたか」を確認しましょう。ハローワーク那覇では、離職日の翌日から12日以上たっても届かない場合、退職日を証明できる書類(退職証明書など)があれば仮の受付ができる場合があると案内しています。扱いはハローワークによって違うので、管轄のハローワークに相談してください。
手続きのあとは、認定日と求職活動
離職票を出して受給資格が決まると、雇用保険説明会を経て、4週間ごとの認定日に「失業認定申告書」を出す流れになります。認定日までに求職活動の実績(原則2回以上)が必要で、ハローワークでの職業相談のほか、許可・届出のある民間の職業紹介事業者(転職エージェントなど)での職業相談も実績として認められます。
転職エージェント(有料職業紹介事業者)は、求職者は原則無料で利用できます(職業安定法で、求職者から手数料を取ることは原則禁止されています)。
また、自己都合退職などで給付制限がある人が待期満了後の1か月以内に就職を決める場合、再就職手当の対象になるのはハローワークか職業紹介事業者の紹介で決まった就職だけです。エージェントからの紹介はこの条件を満たします(ほかの支給要件も満たす必要があります)。
紹介される求人や結果は人によって異なります。応募するかどうかは自分で決められます。35歳以上の人や地元の求人中心で探したい人は、ハローワークの職業相談もあわせて使うのがおすすめです。
よくある質問
まとめ|離職票は「離職日・賃金・離職理由」を確認してから出す
- ✅ 離職票は2枚1組。離職票-1に氏名・住所・振込先の口座を書く
- ✅ 離職票-2は、離職日・賃金・離職理由の3つを確認する
- ✅ 離職理由に納得できなければ、離職者記入欄に自分の主張と事情を書き、資料を持って行く
- ✅ 間違いはまず会社に確認。最終的な判定はハローワーク
- ✅ 離職票-2は返ってこないので、コピーか写真を残す
- ✅ 2025年1月20日から、条件を満たせばマイナポータルで受け取れる




